目指したのは「インフラの長寿命化」。
わたしたちは永続的な構造物の性能維持に貢献します。
バンデフレキシン工法は、低粘度のアクリル樹脂系の止水材を注入して止水する工法です。 止水材が固まった後、コンクリートの躯体が動いてひび割れ幅が拡がっても、コンクリート 内部の水と反応し膨張する性質があり、動きに追従するという面白い特徴を持っています。 コンクリート構造物からの漏水を止めたいというのは、昔からの色々な方々の共通の願いで す。この工法は、35 年以上の実績があり、信頼に値する工法であると自負しています。
バンデフレキシン工法研究会は2003 年(平成15 年)8 月に結成され、少しでも良い工法になるように常に努力しています。現在では、飲料水等の上水 施設の補修にも適用できます。さらに、壁厚の薄い構造物でも施工できるように施工装置の 改良を行い、最小壁厚150mm まで対象範囲を広げました。この研究会では実技を伴う研修 会を年1 回実施しています。研修を受けた人しか施工を行うことができない仕組みを導入し、より良い品質を現場に提供します。
2013 年(平成25 年)が、「社会資本メンテナンス元年」と位置づけられ5 年が経過しました。インフラの長寿命化に貢献 して社会の要請に答えられるように頑張っていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。
バンデフレキシン工法研究会 会長 加藤 暢彦
研究を通じて、社会貢献を。
蓄積されたノウハウを活かし、新たな技術で挑み続ける。
高度成長期(1954 年(昭和29 年)頃から1973 年(昭和48 年)頃)にかけて、大量の道路構造物・建築物・橋梁・トンネルが建設されました。
それらの構造物の高齢化が集中的に進む中で、長寿命化を目的とした適切な補修が求められています。特にコンクリート構造物、ジョイント部、床、地下壁、受水槽等において、コンクリートの乾燥収縮等の要因によるひび割れの発生に伴う漏水が多発する傾向にあり、これに対処するために止水注入材を注入し、コンクリートの水密性、防水性を回復させるニーズが更に高まっています。止水対策としてその技術は数多く存在しますが、一時的には止水可能です。しかし短期間でまた再漏水する現象が多く、長期的な耐久性に問題がありました。
バンデフレキシン工法は、低粘度のアクリル系2 成分合成樹脂をコンクリートの漏水部分に専用注入機を用いて高圧で注入する工法で、にじみ程度の漏水から大漏水まで完全に止水することに成功。バンデフレキシン材を注入後、万が一コンクリートの躯体が動いてひび割れ幅が拡がっても、コンクリート内部の水と反応し、膨張する性質があり、再止水することが可能で長期的な耐久性を兼ね備えています。
バンデフレキシン工法は1983 年(昭和58 年)から約20 年の施工実績を積み重ね、2003 年(平成15 年)に【バンデフレキシン工法研究会】を設立。以下の事業を行っています。
①止水事業に関する調査研究及び情報の交換
②バンデフレキシン工法に関する知識の普及を図るための教育又は情報の提供
③バンデフレキシン工法に関する施工技術の研究・開発
④バンデフレキシン工法の広告宣伝
⑤会員の親睦を図る事業
コンクリート構造物の多様な漏水部(打継部・ひび割れ部・EXP・J)に対して完全に止水することを目的とした当工法研究会は、材料・工法・施工機械などの研究を通じて社会に貢献して参ります。
比類なき技術、妥協なき施工。
施工品質の向上を目指し、わたしたちは活動しています。
バンデフレキシン工法研究会では、バンデフレキシン工法の止水 技術を完璧に施工することを重要と考え、実技を伴う講習会を1 回/ 年実施しています。研修を受けたものしか施工できない仕組 みを作ることで、より良い施工品質を現場に提供し、さらにライ センスを発行することにより、技術と知識の継承と施工品質の維 持を目指しています。